Intellij IDEA
Intellij IDEA活用法
Intellij IDEAとは
IntelliJ IDEA(インテリジェイ アイディア)は、チェコに本社を置くJetBrains社が開発した、 Java言語など多言語対応の統合開発環境である。 リファクタリング機能をJava用の統合開発環境としては初めて搭載したことでも知られる。 変数に型のないプログラミング言語に対してもリファクタリングを提供している。 ZeroTurnaround の調査によると、Java の統合開発環境としては Eclipse に続いて 2番目に人気である (2011年はシェア22%、2012年はシェア28%)。
(Wikipediaより引用)
- 公式サイト : IntelliJ IDEA
個人的にはマルチプラットフォーム(Macで動く)ということで気に入っているIDEです。デバッガでステップ実行するには$199の有償版が必要ですが、HaxeFlixel組み込みのデバッガを使えば、無料版でもそれなりに何とかなります。
インストールと設定の方法
こちらが参考になります(外部リンク)
便利なショートカットキー一覧
便利なショートカットキー一覧(※Mac用のキーとしています)
分類 | 機能 | ショートカットキー |
編集 | クイック・フィックス | Alt+Enter |
現在の行、もしくは選択した行を行コメント化・解除 | Cmd+/ | |
名前の変更(リファクタリング) | Shift+F6 | |
オーバーライドメソッドの追加 | Cmd+O | |
整形 | コードフォーマット | Cmd+Alt+L |
import文の最適化 | Cmd+Alt+O | |
移動 | 定義ジャンプ | Cmd+B |
ジャンプして移動した履歴を戻る/進む | Cmd+Alt+← or → | |
最後の編集箇所に戻る | Cmd+Shift+delete | |
検索・置き換え | ファイル・クラス検索 | Shiftをダブルクリック |
履歴からファイルを開く | Cmd+E | |
Grep検索 | Ctrl+Shift+F | |
置き換え | Cmd+R | |
ウィンドウ操作 | アクティブのエディタタブを閉じる | Cmd+F4 |
スイッチャーでエディタタブを移動する | Ctrl+Tab | |
アクティブツールウィンドウを隠す | Shift+ESC | |
Project Structureを開く | Cmd+; | |
Preferencesを開く | Cmd+, | |
ビルド | ビルド&実行 | Shift+F10 |
VCS | VCSへのコミット | Cmd+K |
VCSへの追加 | Cmd+Alt+A | |
Task | Open Task | Alt+Shift+T |
個人的に使用頻度の高いものをリストアップしましたが、特に重要なものを赤文字としています。
やっておくといいPreferencesの設定
分類 | 項目 | 理由 |
Code Style > Haxe | Wrapping and Braces > Keep when reformatting > Line breaksのチェックを外す | 式の途中で改行してほしくない |
Code Style > Haxe | Wrapping and Braces > Keep when reformatting > Comment at first columnのチェックを外す | ブロックの頭でインデントを下げる |
Code Style > Haxe | Wrapping and Braces > 'if()' statement > Special 'else if' treatmentのチェックを外す | else ifは改行して入れたい |
Appearance | ThemeをDarculaに変更 | かっこいい |
Editor > Appearance | Show line numbersのチェックを入れる | 行番号の表示 |
Editor > Colors & Font > Haxe | Line commentなどを明るい色にする | コメントを見やすくする |
Editor > Code Completion | Case sensitive completionをFirst letterから「None」に変更 | 大文字小文字区別なく補完が効く |
Editor > Keymap | Main menu > Window > Editor Tabs > Split VerticallyをCtrl+W,Vに割り当て | タブの垂直分割 |
Editor > Keymap | Main menu > Window > Editor Tabs > UnsplitをCtrl+W,Cに割り当て | タブを閉じる |
Editor > Keymap | Main menu > Window > Editor Tabs > Goto Next SpliterをCtrl+W,Wに割り当て | タブの移動 |
Editor > Keymap | Run->RunをF13などに割り当て | ワンボタンでビルド&実行する |
General | Reopen last project on startupのチェックボックスを外す | 起動時に自動で最後に開いたプロジェクトを開かない |
保存時に自動でコンパイルを行う
Intellij IDEAはリアルタイムでエラーチェックをしてくれるのですが、残念ながら完璧でなかったりします。そこで保存時に自動コンパイルしてエラーメッセージを表示するようにします。
- プラグイン「File Watches」をインストールします
- メニューの「Preferences... > Tools > File Watchers」から以下のように設定します
- Name : Haxe
- Immediate file synchronizationのチェックボックスを外す(リアルタイムで実行しなくなります)
- File type: Haxe Files
- Scope: Project Files
- Program: /usr/bin/lime
- Arguments: build neko
- Working directory: $ProjectFileDir?$
これで「Cmd+S(Vimなら:w )」で保存すると自動でエラーチェックをしてくれます
Git連携を使う
Git連携を使うには Preferences... を開いて、Version Control > Add rootをクリック > OK を押すだけです。 これで変更点の確認やコミットやPushができるようになります。
Intellij IDEA と GitHub を連携させる
GitHubのチケットと連携する方法です
Preference > Tools > Tasks > Servers から「+」ボタンを押してGitHubを選択し、RepositoryとAPI Tokenの設定をすると連携ができます
GitHubと連携した際に、「Preference > Tools > Tasks」から、Changelist の名前を「fixed #{number} {id} {summary}」に変更しておくと、コミット時にチケットをクローズできます。
外部ツールを起動する
「Preferences.. > Tools > External Tools」を選び、「+」をクリックします。
- Name: 名前
- Group: グループ
- Description: 詳細情報
- Synchronize files after excution: ???
- Open console: コンソールに出力するかどうか
- Program: 実行するプログラム
- Parameters: 実行パラメータ
- Working directory: 作業フォルダ
例えば、HaxeFlixelをビルドする場合は以下のように設定します。
ショートカットキーの追加は、「Preferences.. > Keymap > External Tools」から、「Add Keyboard Shortcut」を選んで登録します。
その他メモ
workspace.xmlはバージョン管理下に置いてはいけない
- Intellij IDEAのプロジェクト・モジュールの概念、設定ファイルの理解を深める
ディレクトリベースを利用する場合、プロジェクトディレクトリ内に.ideaディレクトリが配置されます。 .ideaディレクトリにはプロジェクトの設定ファイル(.xml)一式が含まれています。 各ファイルは名前に現れるように特定の領域の設定を含んでいます 例えばcompiler.xml , encodings.xml , modules.xmlなど ほとんどのファイルはプロジェクト自身のコア情報を持っているため、バージョン管理に置かれる(べき)でしょう 例外はworkspace.xmlです。それはウインドウの配置やバージョン管理システムや履歴、 その他開発環境に属するデータを保存しています。
- workspace.xmlはバージョン管理下に置いてはいけない
補完するとIDEがプチフリーズする (Haxe Plugin 0.9以降?)
Haxe Plugin 0.9以降では、補完処理に変更があったためなのか、プチフリーズが発生することがあります。 これを回避するには以下の手順を行います。
- Projectを右クリックして「Open Module Settings」を開きます
- 「Platform Settings > SDKs」から「Haxe 3.1.3」を削除します(選択して「マイナス」ボタンをクリック)
- 「Project Settings > Project」から「Project SDK」の「New...」を選択し、「Haxe Toolkit」を選びます
- 適切なHaxeライブラリがあるフォルダを選択します
なお、この手順はIntellij IDEAを再起動する度に行う必要があります
El CapitanでIntelliJ IDEA 14(15)からnekoVMが実行できない
El CapitanでIntelliJ IDEA 14(15)からnekoVMで実行するとエラーになります。
Error:Compilation failed /Applications/IntelliJ IDEA 14.app/Contents/bin Information:sh: neko: command not found
これを回避するには、usr/local/bin をカレントディレクトリにして Intellij IDEAを実行すると回避できます。 例えば以下のようなシェルスクリプトを用意しておくと簡単に実行できます。
#!/bin/sh # Nekoがインストールされているフォルダに移動 cd /usr/local/bin # IntellijIDEAを起動 open /Applications/IntelliJ\ IDEA\ 14\ CE.app/ # ターミナルを閉じる killall Terminal
これを「IntellijIDEA.command」ファイルとして保存して、
chmod u+x IntellijIDEA
すればダブルクリックで起動できます。
IntelliJ IDEA 15でHaxelibにパスが通っていないエラーとなる
Error:Set haxelib path for sdk: Haxe 3.2.1 Error:Compilation failed
実行時に上記エラーが出る場合は、Haxelibの実行ファイルがあるパスを指定します。
Module Settings から SDKs > Haxelib executable の値に「/usr/local/bin/haxelib」を指定します。